本稿は雑誌【IGNORANCE SIMPLE REPORT】No1,2,6,7（SINWA、1987年5月〜1994年7月）に『高資料端記』として連載したものです。その後、本論を受ける形で、同誌のNo.8以降、高木祥男氏がさらに突っ込んだ論考を連載し始め（一時休刊状態でしたが、現在は復刊されて連載も継続）、後に単行本「性書・高資料とその作者の謎を追う」（近代文芸社、平成七年十一月）として上梓されています。視点は異なりますが、高木氏の考察で総てが判明するため、本論は不要と思いそのままにしておきましたが、同書の存在をご存じ無い方もおられるようなので、再録することにしました。本論には管見が災いして、重要な点が抜けている（従って、論点がずれている部分がある）のですが、再録に当たっては、若干の字句を修正、書影などの画像データを追加した他はそのままとしました。その代わりに、補足という形で、適時解説を追加しました。
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