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閑話究題 XX文学の館 雑誌資料

生活文化


雑誌【あまとりあ】三巻二号(あまとりあ社、昭和二十八年二月)に限定千五百部で最初の会員募集の案内が出された時、それを見た人の反応はどの様であったのであろうか。公刊誌である【あまとりあ】に広告が出ていた程なので、地下出版の雑誌と言うイメージは一般読者には無かったかもしれない。只、『年令満三十才以上の男女』と会員の年令制限をしたことと、会費が月百五拾円【あまとりあ】は九十七円、地方賣価百円)という少しばかり高額であることに何かを感じた人は少なく無かったのではあるまいか。

当初は【あまとりあ】の延長線上にあり、文章表現は幾分どぎつい感じがするが、図版は【あまとりあ】と同様肝心の個所の無い部分図であった。しかし、広告が掲載され無くなった七号辺りから内容がエスカレートして行き、文章は勿論、図版もノーカット版が掲載されて行く。完全な地下出版への変貌である。

編集と発行を兼ねていた広橋梵高橋鐵直系の人物で、本誌は半年後に発行されることになる日本生活心理学会の会誌【セイシン・リポート】の事実上の露払いとしての役割を担ったことになる。

執筆陣は【あまとりあ】でお馴染みの高橋鐵を初め、医学博士押鐘篤、近世文芸研究家の岡田甫花咲一男、中国関係では伏見冲敬、美術の原浩三、作家の龍膽寺雄の他、斎藤昌三大場正史武野藤介三宅一朗と言った当時の公刊軟派誌並の豪華さを誇っている。「高資料」として知られる性体験手記が最初に発表されたのも本誌である。僅か二編のみであったが、後に陸続として発表されることになる同資料の先駆けとなったものである。

昭和二十九年六月、日本生活心理学会を初めとした会員制の雑誌を発行している各会が軒並み当局の手入れを受けたが、生活文化資料研究会はその最大のターゲットの一つであった。発行当初は【セイシン・リポート】の露払い的な役割も担っていたが、結局は足を引っ張ることになってしまった。その被害の大きさから、無理して生活文化資料研究会を継続させるよりは、新たな組織で再出発した方が得策との判断をし、同会は解散することになる。そして、後続誌の【造化】(造化研究会)は更に内容をエスカレートさせて行くことになる。

生活文化(全十四冊)
判型A5判 書影
編集広橋梵
発行広橋梵
発行所生活文化資料研究会
刊年昭和二十八年二月十五日 〜 昭和二十九年五月十日

創刊号
頁数56頁 1号表紙
刊年昭和二十八年二月十五日

目次
木版彩色口絵一葉(古土佐派の絵巻より)3
口絵写二葉七図「土佐派の男女像」高橋 鐵 解説5
(巻頭言)9
ヴァン・デ・ベェルデ批判(1)
  • まえおき
  • 性交とは何か
  • 第一条件の批判
  • 第二条件の批判
  • 第三条件の批判
押鐘 篤10
花電車と括約筋 比企雄三14
早漏苦との格闘
  • 灰色の心理
  • 精液漏のはかなさ
  • 早漏救出
橋爪檳椰子16
二つの性科学討議
  • 女性自慰につき 高橋説を駁す
  • 吸陰の技法・性感・例証について
高橋 鐵21
弄戯奇譚
  • 定義
  • 水淫
  • 腕時計
  • ロビンソン・クルーソー
  • 蛆淫
  • 器械力応用
  • 電気按摩器の街頭宣伝
  • 動物や生物が相手
龍膽寺 雄28
『犬』の性慾描寫 齋藤昌三35
譯注 百戰必勝 伏見冲敬38
アラビア女陰異名考
  • 一、比喩による性器の名称
  • 二、男女器の英語名
  • 三、アラビアの女陰異名
大場正史44
陰名随筆
  • 赤核
  • お情所
  • 淤漫湖
  • 金箱
  • かんぞうまら
  • 玉門関
  • 広開
  • とだて
  • 鈴口
  • ほうしゃ開
  • まめ
花咲一男48
性的英語辞典(A〜C)
49
「逸著聞集」の一章 岡田 甫54
編集後記裏表紙裏

2号
頁数57頁
刊年昭和二十八年三月十五日

目次
口絵写真:二葉八図「北齋」3
木版彩色貼込口絵(万福和合人)7
(巻頭言)9
りんが よ に
男根・女根入門考
  • 小陰唇の不思議
  • 陰山から陰阜へ
  • りんが名詞の雅俗
  • 挺孔と処女膜
  • 陰名さまざま
  • 懐妊避妊自由の性交法
高橋 鐵10
ヴァン・デ・ヴェルデ批判(2)
  • 第四条件の批判
  • 第五条件の批判
  • 第六条件の批判
  • 性交の段階
  • むすび
押金 篤18
性感とオルガスムス 宇佐見正夫20
われらが神よ ― 聖書随想
  • その一 〜 その三
三宅一朗26
大願成就法
  • I 〜 VI
ヴェルヴィル
小西茂也
29
譯注 百戰必勝 <第二回>
  • 紫金光燿大仙修真演義
    • 五棄当に知るべし
    • 五忌当に知るべし
    • 神気≠ノ養ふべし
    • 房内の霊丹
    • 炉中の宝鼎
    • 男、四至を察す
    • 女、八到を審にす
    • 玩弄消息す
    • 心情を鼓舞す
伏見冲敬32
陰名随筆(2)
  • 青田八反
  • 因果骨
  • いんろう
  • お茶
  • 黒魔羅
  • すばり
  • てれつく
  • 天狗の鼻
  • へその下
  • ぼらの頭
  • 湯開酒魔羅
花咲一男38
性的英語辞典(C〜E)
39下
デルタ
陰裂の美
  • I 〜 II
原比露志44
同性愛的性歴
  • はしがき
龍膽寺 雄49
白き日の妖術 薔薇蒼太郎52
性感不全の妻に養われる病夫の問題 高橋 鉄54
編集後記裏表紙

3号
頁数57頁
刊年昭和二十八年四月十五日

目次
口絵写真:二葉四図「国貞」3
木版復刻(今様三体志)(筆注:未掲載と思われる)7
性交の目的は何か?
ヴァン・デ・ヴェルデ批判(3)
  • まえがき
  • 著者の性交の目的には矛盾がある
  • 著者の性的本能の考え方は原始的である
  • むすび
押鐘篤9
性交態位俗名考
  • 1 〜 3
木村芳郎11
「あるす・あまとりあ」研究(1)17
同性愛的性歴(2)
  • 2 〜 5
龍胆寺雄18
バビレスキー反射 武野藤介24下
あしあと
  • 七才より十三才迄
松平布美子25
倒錯放浪記
  • 水仙の花
  • アドニスの哀歌
  • 娼婦と人妻
荒井常雄29
陰裂の美
  • III 〜 IV
原比露志34
録音による一つの記録40
たほしみ列車
  • 1 〜 3
三宅一朗40下
徳川性典大鑑遂に完成!!43
陰名随筆(3)
  • お香箱
  • 火吹竹
  • 船―船玉様(洞底の秋の月)
  • 針(生き針)
  • 利劍
  • れき
花咲一男44
艶本序文集
  • 春色閨の栞(しゅんしょくねやのしおり)
  • 加羅能留枕(きゃらのとめまくら)
  • 艶本美女久羅部(みめくらべ)
  • 逢夜雁の声(あうよがりのこえ)
  • 喜能会之故真通(きのえのこまつ)
  • 和合神(わごうじん)
  • 寝賀祕笑緒口(ねがひのいとぐち)
  • 貝川くし(かいづくし)
中野榮三48
明治の春本について 青山 繁52
末番句明治篇 水戸抱夢55
編集後記裏表紙

4号
頁数58頁
刊年昭和二十八年六月十五日

目次
口絵写真:二葉四図(北齋)3
貼込口絵(今様三体志)7
性毛運命論序説 西島実9
寢室秘事雑筆 帆田春樹10
陰名随筆(4)
  • きず
  • 下の口
  • 松茸
  • もゝんぢい=もゝんがあ
  • りうかくしゃりん
  • さやをはずす
  • おへる
  • すひほす
花咲一男14
艶本序文集 第二段
  • 歌まくら(うたまくら)
  • 艶本幾久の露(きこのつゆ)
  • 旅枕(たびまくら)
  • 源氏思男貞姫(げんじしなさだめ)
  • 腕くらべ玉の汗(たまのあせ)
  • 双玉艶語 葉名茂見路(はなもみじ)
  • 色道禁秘抄(しきどうきんぴしょう)
  • いんよう手事巻(いんようてごとのまき)
  • 阿古妓文庫(あこぎぶんこ)
中野榮三18
倒錯放浪記
  • 脳ましい変人
  • 虐げられし処女
  • 失恋の王者
荒井常雄23
あしあと(2)
  • 十五才より廿一才まで
  • 廿十才より廿四才まで
松平布美子27
一生の性歴 岡田 甫32
「あるす・あまとりあ」研究(2)本文差込
性的英語辞典(F〜G)34下
のぞき綺談 三宅一朗36
訳註 百戰必勝 <第三回>
  • 紫金光燿大仙修真演義〈承前〉
    • 鋒を淬ぎて鋭を養ふ
    • 戦を演ひ、兵を練る
    • 勝ちを制す妙術
    • 玄機を鎖閉す
    • 三峰大楽
伏見冲敬40
陽物神プリアプス 原 浩三44
大仏コンプレックス
  • 一、大仏コンプレックスとは何ぞや?
  • 二、成長への憧憬
  • 三、春画の誇張
  • 四、大仏とスフインクス
  • 五、崇拝は偶像姦なり
  • 六、勃起ロマンス
広橋梵50
艶笑文学中の性具
 ―女性用自慰具の場合―
蓮池一郎56
梵天交遊録裏表紙
編集後記裏表紙

5号
頁数57頁
刊年昭和二十八年六月三十日

目次
口絵写真:二葉四図「国芳傑作選」3
貼込口絵(当盛水滸伝)7
民族比較態位考 坂ノ上言夫3
腎虚の破}句 宇佐美正夫13
御釜の製造並び使用法 岡田 甫19
アリューシャン列島の性生活12下
性的英語辞典(G〜H)21下
「あるす・あまとりあ」影絵17
聖器正名説
  • 一、男性聖器正名
  • 二、女性聖器正名
  • 四、惡魔羅刹と仏母菩薩
  • 五、聖器名称史
  • あとがk
荒井常雄22
陰名随筆(5)
  • お茶(追加)
  • 午房
  • すりばち・すりこぎ
花咲一男29
艶本序文集 第三段
  • 春情花朧夜(はなのおぼろよ)
  • 釈花八粧矢的文庫(しゃかはっそうやまとぶんこ)
  • 千種花二羽蝶々(ちぐさのはなふたつてふてふ)
  • 会本邯鄲枕(かんたんまくら)
  • 陰名考(いんめいこう)
  • 独寝(ひとりね)
  • 今様三体志(いまようさんたいし)
  • 絵本栄家大我怡(えいがたいがい)
中野榮三33
エレクチン あまとりあ代理部37下囲
訳註 百戰必勝 <第四回>
  • 五字真言
  • 搬運に時有り
伏見冲敬38
FLOSSIE
 Venus of fifteen
  • 解説
  • 序言
  • 第一章 私の恋人――おぼこ娘
A.C.スインバーン
広橋 梵訳
41
腎情歌集46下囲
惡魔燈篭
  • 一、迴転する春画
  • 二、戀愛三角形
  • 三、十字架の追憶
石川尭47
腎情歌集 珍遊亭可笑57
編集後記裏表紙

6号
頁数66頁
刊年昭和二十八年八月二十五日

目次
口絵写真:三葉九図「納涼怪奇展」3
破瓜のエピソオド 三宅一朗9
性的俗諺抄 武藤秋一13
怪奇猥談会
  • 高橋 鉄、原 浩三
  • 岡田 甫、花咲一男
  • 伏見冲敬
  •   司会 広橋 梵
  • 一、殘虐の美
  • 二、殘虐の愛
  • 三、屍姦してみたい話
  • 四、宮刑や強姦の話
  • 五、怪談より猥談を!
15
会員性史集
 秘戯見聞抄 帆田春樹24
 女給哀歌 あしあと 3 松平布美子27
 痴呆の告白
  • (1)わが父―多情仏心
  • (2)わが母―無鉄砲な性教育
  • (3)わが姉―肉親相姦
  • (4)「ご満足?」―最初の女
  • (5)子宮後屈のM子
川上 順29
交合の後悲し
  • あとの頭痛
  • かど口のおじぎ
  • 道明け(道ひらき)
花咲一男33
實娯教繪抄(上) 中野榮三37
☆江戸艶本傑作選について☆42下囲
惡魔燈篭(II)
  • 五、夢の情死
  • 六、生きてゐる椿
石川尭43
FLOSSIE
 十五歳のヴイナス
A.C.スインバーン
広橋 梵訳
48
燈草禪師傳(その一)
 ―中国好色一寸法師物語―
  • 第一回 紅婆子戲法にて夫人を動かし
        楊夫人の心融けて禅師を抱く
高 則誠作
伏見冲敬訳
53
特別附録
 釈花八粧矢的文庫56
「生活文化」第七号予告!65下囲
編集後記裏表紙

7号
頁数65頁
刊年昭和二十八年十月十五日

目次
口絵写真:三葉六図「女性陰毛展」3
浮世絵陰毛考
  • 陰毛の勝利
  • 数世紀前の美人の毛
  • 性毛のスタイル・ブック
  • 歌麿・北斎・英泉の女の毛
高橋鉄9
舐める祭式 坂ノ上言夫14
自己色情の美術
  • A 〜 D
原 浩三16
「生活文化」第八号予告!20下囲
会員性史集その2
あしあと
 女給哀歌
  • 廿七才――卅才迄
松平布美子21
 痴呆の告白(下)
  • 処女を犯し損ねて結婚
  • 咬みついてくる女
  • ナスのある女
  • 情死一歩手前の交合
  • 便所の中での愛撫
  • K子のアクメ
川上 順24
實娯教繪抄(下) 中野榮三28
完譯 FLOSSIE
 ―十五才のヴィナス―
  • 第二章 
A.C.スインバーン
広橋 梵訳
40
燈草禪師傳
  • 第二回 三寸の禪師丈六の身と成り
        四八の佳人六七に相を分つ
高 則誠作
伏見冲敬訳
46
秋がわき猥談会
  • 高橋 鉄、岡田 甫
  • 原 浩三、花咲一男
  • 伏見冲敬、広橋 梵
  • 一、裸辯天に惚れた!
  • 二、陰毛と腋毛の話
  • 三、ペニスの大小を論ず
  • 四、玉門の玉とは何ぞや?
33
旅枕五十三次 恋川笑山作50
旅枕五十三次解説 菅原次郎57
釈花八粧矢的文庫 二の巻58
美臀女~頌
 ―堀口大学に捧ぐ―
石川尭43
編集後記裏表紙

8号
頁数66頁
刊年昭和二十八年十一月二十五日

目次
口絵写真:二葉六図「日本艶情画集 の内より」3
あななしまんこうせう
鎖陰漫考抄
 ―女陰閉鎖について―
坂ノ上言夫9
限定秘版について!14囲
娼婦に子宮はない 石川尭14下囲
昨日波今日能物語
  •  一、はしがき
  •  二、男色の話
  •  三、性交の話
  •  四、吸陰の話
  •  五、わたくし物の語
  •  六、女人好色の話
  •  七、陰毛の話
  •  八、変生男子の話
  •  九、牛姦の話
  •  十、ホーデン侍従の話
  • 十一、巨陽の話
  • 十二、むすび
石川尭15
会員性史集「その3」
 椿の童貞
  • その一 〜 その四
万江ハナ(神奈川県)22
 女給哀歌「あしあと」(5) 松平布美子(東京)28
開談・玉の物語 花咲一男32
会員投稿
 性的俗諺批判
上田鹿園
(大阪ことばの会)
36
狂へる姉弟
  • 処女膜
武野藤介38
バイロス画集について 広橋 梵43下囲
アラビヤンナイトの秘章
うなぎ床(淫亂娘)
三宅一朗訳44
―お詫びとお知らせ―47下囲
完譯 FLOSSIE A.C.スインバーン
広橋 梵訳
48
あるす・あまとりあ 62型一覧表の内本文差込
旅枕五十三次 その二52
釈花八粧矢的文庫 三の巻56
フランス艶笑小咄
いすとわある・ごうろわあず
  • 御馳走よこどり
  • 当世娘気質
  • 坊もいく
  • 以尺報尺
  • 無限放出
  • 猫は猫
花町右門譯63
編集後記裏表紙

9号
頁数66頁
刊年昭和二十九年一月十日

目次
口絵写真:二葉六図「日本艶情画集の内より(2)」3
閨房新風説
 ―夫婦生活にマゾを自然に接取する話― (1)
松井確太郎9
王朝の花芯 薔薇蒼太郎17
遂に完成!! 只今配本中!!22下囲
会員性史 No.4
 自慰記
  • ひとつの記憶
  • 自慰の習得
  • 性遊戯
  • その方法
  • 結び
大門兵衛23
 オナニーからくろおとへ
 自慰―賣笑婦
  …玄人女二百人斬…
落合孝三郎27
 童貞献上
 …始めて女の穴を知った噺…
龍崎孝一29
会員性史について34下囲
二つの予審調書
 ―艶本詮索咄―
青山 繁35
淫液にまつわる或る日の幻想 村上芳樹40
「あるす・あまとりあ」研究(5)本文差込
閨中始末記
 ―ねやのあとしまつ―
中野榮三45
「淀君亂淫録」に見えたる態位につきて 菅原次郎49
たびまくら五十三次 その三51
特別附録 無始女嘉根 沼田哦眉丸画作59
読者の聲65
編集後記裏表紙

10号
頁数66頁
刊年昭和二十九年二月一日

目次
口絵写真:二葉六図「日本艶情画集の内より【張り形六佳撰】」3
輪姦願望
  • 『高資料』に就いて
  • 女の生殖器は醜惡
  • 処女を失う
  • 愛情は許さない
  • 夜這い
  • 一対二
  • クライマックス
  • 秘密な相談
  • 男の手淫
  • (69)
  • MV倶楽部
  • 珍来軒の芝さん
水野澄江9
閨房新風説(2) 松井確太郎38
特別附録
 たびまくら五十三次 その四47
 無始女嘉根 中の巻55
 「あるす・あまとりあ」研究(6)本文差込
あらびや艶笑譚
 道化師と上臈
大場正史60
編集後記裏表紙

11号
頁数68頁
刊年昭和二十九年二月二十日

目次
巻頭口絵:二葉八図「ジユリオ・ロマノノ艶画集」3
高資料
輪姦願望(承前)
  • お仕置
  • 不開の間
  • 輪姦
  • 余禄
水野澄江9
高資料について32下囲
誘惑女人姿態抄 帆田春樹33
美のカテゴリイ 石川尭39下囲
二つの予審調書(完) 青山 繁40
騒聲喃語集(1)
  • 第一話 〜 第六話
武野藤介45
会員性史投稿清規47下囲
完譯 フロッシイ
 ―15才のヴイナス―
広橋 梵訳48
いんすい奇譚
  • (一)その味について
  • (二)薬用となるか
  • (三)採取法
  • (四)陰水竹について
室町三三51
特別附録
 たびまくら五十三次 その五61
 無始女嘉根 下の巻56
 「あるす・あまとりあ」研究(6)本文差込
会員談話室67
編集後記裏表紙

12号
頁数64頁
刊年昭和二十九年三月二十五日

目次
口絵写真:一葉三図「現代日本女性陰毛実寫」3
高資料2
窃視録(前篇)
枕に  高 伴作
  • 鯉の口淫
  • 番小屋の夜
  • 窃視の一
  • 意外な妻の告白
  • 三郎の告白
  • 窃視の二
  • 窃視の三
  • 新しい情夫
  • 窃視の四
若林悦郎5
高資料について35下囲
フロッシイ
  • 第三章 アムプロジアの夜
A・C・スインバーン
広橋 梵訳
46
台湾猥談42
会員性史
 女體開眼
  ―ある一主婦の性歴―
松本好子43
 童貞献上(2) 龍崎孝一46
 『艶夢』解 廣田伯三49
閨房新風説(完)
 ―夫婦生活にマゾを自然に接取する話―
松井確太郎53
特別資料案内62下囲
会員談話室63
附録 あるす・あまとりあ研究(6)本文差込
編集後記裏表紙

13号
頁数70頁
刊年昭和二十九年四月二十日

目次
態位別 近代文学性愛描写 研究と鑑賞 武藤藤介表紙裏
口絵写真一葉三図「窃視病的文学鑑賞」3
男上位篇
拒みとおした女高見順の「見事な関係」
無防備な着物船橋聖一の「美しすぎる花」
味を覚えたばかりの娘里見ク「こんな男」
処女を犯す男の陰萎榛葉英治の「篠田五郎の復活」
腰から下腹部の官能淺原六朗の「秘密」
強姦された人妻池田みち子の「姦通夫人」
老孃の野性的な初交中山義秀の「閻魔堂」
尻にひんやりした夜氣川崎長太郎の「尻軽女」
久しぶりのあと味和田伝の「婦」
冴えざえした素足川崎長太郎の「路傍」
他愛もなくひろげた股伊藤永之介の「吹雪物語」
太腿の感觸を味いつつ柴田錬三郎の「瀬戸内物語」
パン助の職業的な技巧八木義徳の「私のソーニヤ」
それが何より好きな旦那芹沢光治良の「野の女」
激しい苦痛と快感梅崎春生の「黒い花」
インポを輕蔑されて男柴田錬三郎の「審判」
馬乘りという恰好川崎長太郎の「山花果」
不滿を憤つた女優北原武夫の「悪臭の夜」
蚊帳の中へ夜這い田宮虎彦の「梅花抄」
夜這いをする人妻池田みち子の「悪魔」
小鳥の巣のような性毛榛葉英治の「蔵王」
糸じりを見るような眞似船橋聖一の「老茄子」
嫌いな男を樂しむ女小山いと子の「鋏」
手をつけられた果報船橋聖一の「色うつり」
強姦された歡喜と疲労小山いと子の「力の構図」
試驗管の中の実験池田みち子の「芽生えの季節」
姦通した妻の明眸森山啓の「さまざまな夫婦」
むき出しにされた女体池田泰淳の「庭園の女」
妊婦に手荒な愛し方船橋聖一の「子別れの幸」
5
女上位篇
若い義母の誘惑小山いと子の「丹那トンネル」
燃えたぎつた女体川崎長太郎の「落日紅」
男性を余すところなく森三千代の「夫人」
女に体位をおしえられ寺崎浩の「ある青春」
病体にもらくな方法石川和光の「操三番叟」
腹の当りの彈力小山いと子の「丹那トンネル」
悲しい尼僧の慾情く長田幹彦の「奈良の尼寺」
そとで浮氣をしてきた妻小田獄夫の「或る裸体画の由来」
腰巻に残った女の体臭長田幹夫の「青春物語」
31
立位篇
夢中でしがみついた女和田伝の「穀象蟲」
井戸側へ押しつけられて船橋聖一の「女盲目双紙」
背中と腰にまわした両手林房雄の「嵐を呼ぶ花」
踊りながら燃えたぎる女體体石川達三の「薔薇と荊の細道」
淋しげな木立の片ほとりで井上友一郎の「バイト・ダンス」
散歩という陰語を用いて石川利光の「叫び声」
38
側位篇
ざらざらした毛脛の感觸小林達夫の「離婚」
落葉の上でからみあう中山義秀の「乾いた湖」
わざと男を求める仕草池田みち子の「泥沼」
爬蟲類のような執拗さ井上友一郎の「夫と恋人」
慾情にとり乱した声小山いと子の「二人妻」
狸寢とわかる硬い背中眞杉静枝の「深夜」
馴れて隅々まで知り盡した体森三千代の「夫婦の谷間」
めまいがする程の羞しさ井上友一郎「通夜の客」
待つている形の女の尻丹羽文雄の「父の扉」
一つの部屋に二組の夫婦丹羽文雄の「路地」
一撃を待つている女丹羽文雄の「女難」
女の傍若無人な床ぶり南川潤の「疲れた頬」
熱鐵が処女の身を貫く富田常雄の「夜霧の谷間」
安物の口紅を拭いてから川崎長太郎の「流浪」
冗談とも本氣とも不明な平林たい子の「妻の友人」
男の足と女の脛と井上友一郎の「不毛」
花が開く官能のときめき井上友一郎の「夫婦の谷間」
43
胡坐篇
足もとから忍ぶ夜の冷氣石川利光の「醜女」
ぎしぎしときしむ廻転椅子橋本英吉の「思慕」
炬燵のおいてある風景池田みち子の「人妻の危機」
臆病そうに勇氣を出した男池田みち子の「姦通夫人」
男を満足させるだけの道具池田みち子の「姦通夫人」
女のきれいにくびれた胴円地文子の「ある家」
胡坐の膝にうずもれて井上友一郎の「星屑」
生きのいい魚の彈力眞杉静枝の「草まくら」
58
性愛前戯篇
一、まず接吻から舟橋聖一の「情婦の手帳」
二,つぎに乳房真杉静枝の「雨情」
三,指先の愛撫保高みさ子の「をんなの歴史」
四,習癖的なもの三島由紀夫の「愛の渇き」
五,春画春本の類井上友一郎の「アロハ・オエ」
六,鏡を利用して永井荷風の「裸体」
七,局部とむしタオル富田常雄の「面」
八,クンニングスなど田村泰次郎の「火のイブ」
水揚げの性愛技船橋聖一の「夜の川と小夏」
64
編集後記裏表紙

14号
頁数70頁
刊年昭和二十九年五月十日

目次
口絵写真:三葉九図「北齋」3
高資料(2)
窃視録(後篇)
  • 女蕩しの極意
  • 窃視の五
  • 窃視の六
  • 窃視の七
  • 窃視の八
  • 窃視の九
若林悦郎9
『高資料』に就いて35
艶笑コント
騒聲喃語集(2)
  • 第七話 〜 第十二話
武野藤介40
完訳 FLOSSIE
 ―15才のヴイナス―
  • 第四章 フロツシイの学生生活の続き、
        その他の事ども
A・C・スインバーン
広橋 梵訳
46
蛤漫語 BON生51下
破瓜異聞(1) 松井確太郎52
特別附録
 逢身八契 落書庵景筆作60
 解説 菅原次郎60
 「あるす・あまとりあ」研究(9)本文差込
編集後記裏表紙

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